先日、
グループコーチングのメンバーに
競合リサーチの重要性を話しました。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
この孫子で語られている格言を元に
伝えたんですね。
競合の強みと弱み、
自社の強みと弱みを知ることは
ビジネスにおいて重要だって話を
しました。
すると、
メンバーの一人が強みと弱みの
レポートを提出してくれました。
ただ、
その中を見ると自社の強みと弱みしか
記載されてませんでした。
で、
「むずかしー」って言うんですね。
そらそうでしょうね。笑
なぜなら、
強みとか弱みって相対的な要素が
大きいからです。
どういうことかと言うと…
英語にはこんなことわざがあります。
目の見えない者の国では
片目の見える者は王様になれる
In the country of the blind,
the one-eyed man is king.
エラスムスという方の
言葉だそうです。
要するに、
周囲の環境によって
弱みにも強みにもなるってことですね。
たとえハンデを負ってるように思っても
ある場所に行けば王様にもなれる。
でもここで大事なのは、
周囲の環境を知ってるって
ことだと思います。
つまり、
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
って格言は本当は順番も教えて
くれてるんですね。
先にやるのは?
彼を知ることです。
だからこそ、
己を知ることができるんですね。
競合のことを知らずに
自社の強みを主張するのは
井の中の蛙と同じです。
もしかしたら
あなたが強みだと思っているものは、
案外なんの魅力も発揮してないかも
知れませんよ?
競合リサーチは
しっかりやりましょうね。
人事を尽くしてノーテンションで
いきましょう。
P.S.
逆に競合リサーチをすれば
自社の弱みだと思ってたことが
強みになることもあります。
例えば、
エリート街道まっしぐらの人に
高卒の自分では太刀打ちできない
って思ってる場合なんかですね。
周りがエリートばかりでないなら、
逆に高卒の方が有利ですよ?
なぜなら、
叩き上げのプロセスをエリートは
語ることができないからです。
それでは共感を得ることが
できないですからね。